稲豊園の菓子づくり

稲豊園の菓子作り理念

来店時より笑顔をで帰っていただく店づくり・菓子作り

稲豊園の3つこだわり

伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作り
良いもの」の基準を上げ、オリジナリティとコンセプトを感じる菓子作り
お客様の声を活かす菓子作り

1.伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作り

和菓子は日本の伝統的な食べ物です。和菓子の伝統を次の時代に伝えてくことはとても重要なことですが、必ずしも伝統を守ることをお客様が求めているかというとそうではない気がします。伝統を守るという和菓子屋はとてもたくさんありますが、伝統を守るという人ほど、時代に取り残され輝きを失っているような気がします。

稲豊園は、伝統を守るという解釈を「伝統製法をベースにして新しい和菓子を創ること」と考えています。伝統製法はいわば道具です。道具を使ってお客様が喜ぶお菓子を作ることが私たちの仕事です。伝統だけをベースにお菓子を作ったらそれは宝の持ち腐れ。少し考え方を変えるだけで新しいお菓子が作れます。

伝統製法に加える新しい発想のヒントは、実はコンビニにあります。コンビニは古くからの和菓子屋を脅かす存在ではなく、ヒントを与えてくれる存在です。若い人の好みをマーケティングできますし、その情報から、逆にコンビニでは絶対に作れないものを考えることができます。

伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作りは、「こんな和菓子ができるんだ」とお客様に思ってもらうための根本の考え方なのです。

伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作り
<コラム> 招福猫子まんじゅう
「三代続いて、猫子まんじゅうかよ」って言われることへの恐怖がありましたが、独特なデザインに「何これ!キモカワ♡」って喜んでくれる人が圧倒的にたくさんいました。味もそれぞれ違い、そのことも喜んでいただけました。皆さん、まんじゅうを見る目ではありませんでした。和菓子職人のなのになぜか嬉しかったです。まんじゅうひとつでここまで喜んでもらえるとは思いもよりませんでした。

2.「良いもの」の基準を上げ、オリジナリティとコンセプトを感じる菓子作り

稲豊園の菓子作りのコンセプトは、

です。

人にはそれぞれ「良いもの」の基準があります。手間がかかるからという考え方ではどんどん「良いもの」の基準が下がっていきます。逆に手間がかかることを選択すると「良いもの」の基準は上がって行きます。
これは、以前、慕っていた大先輩に教えられたことです。稲豊園は、今でもこの教えを守り菓子作りに励んでいます。

手間をかけ簡単にできるものは作らない

オリジナリティとコンセプトを感じてもらうお菓子にするには手間がかかるもの。効率よく作ったお菓子は必ずお客様に見透かされます。手間をかけるお菓子は味覚だけではなく必ずお客様に心の満足を与えるものと信じています。

すでにあるものは作らない

稲豊園は、他店にはないオリジナリティ溢れるお菓子を作ることを心がけています。常に世の中にないお菓子を創造し続けることはたいへんなことですが、これも基準を上げることの1つと考えています。商品開発への意欲こそ稲豊園らしさだと思っています。

見た目も味も楽しんでいただく

見た目も味も楽しんでいただくことは稲豊園の大事な菓子作りのコンセプトです。食べる前に見た目を楽しみ、手触り、口当たり、程よい甘み、素材の味と食感を楽しむ。稲豊園のオリジナリティ溢れるお菓子は、他店とは一味違う、美しさ可愛らしさ、程よい甘さと上品な味を楽しんでいただけます。

「良いもの」の基準を上げ、オリジナリティとコンセプトを感じる菓子作り
<コラム> 程よい甘さ
お菓子は砂糖を使い作るものですが、お客様が求めているものは程よい甘み。ひと昔前はとても甘いお菓子が評価基準でしたが、今は甘さ控えめで美味しい和菓子が評価基準。和菓子も糖質OFFビールのように本来の甘さを出さずに美味しいものにしなければいけない時代。こういう商品を開発することは誰でもできることではないと思っています。

3.お客様との対話を生かした菓子作り

稲豊園では、店頭でお客様と対話するように心がけています。対話の中には、商品開発や改善点のヒントがいっぱい。

ただお客様の声を一方的に聞くだけはなく、当店からもいろいろな話を投げかけます。時々、製法的に聞き入れられないこともありますが、むしろそのギャップを利用してお菓子作りに活かしています。

スタッフには製法的にまた和菓子的に可笑しな意見でも「なんか面白いかもしれない」と考える習慣ができており、当店の一方的な考えで商品開発することなく、さまざまな意見から新しいお菓子作りをしています。

3.お客様との対話を生かした菓子作り
<コラム> 新しいということ
新しいはだたの手段で目的ではありません。目的は新しいお菓子によってお客様の生活の1シーンが華やかになること。稲豊園の和菓子にしか与えることができない感動があるはずです。このことをもっともっと追求していきたいと思っています。

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